平成13年に五泉市村松、新通にある附属農場および佐渡にある附属演習林が統合され、フィールド科学教育研究センターが設立されました。これは「食料問題」、「環境保全」という今世紀最大の課題が、これまでの細分化された個々の学問領域では対処しきれないことから、新しい総合的視野に立つ「フィールド科学」の構築を目指したものです。平成31年より佐渡の演習林が佐渡自然共生科学センターへ統合されたことに伴い、当センターは2部体制(企画交流部と耕地生産部)となり、さらに令和3年度より部の名称を担当(企画交流担当と耕地生産担当)に変更し、再スタートをきっています。引き続き、演習林や学部の教員との緊密な連携により周辺地域の農業・環境問題に取り組み、地域連携およびフィールド教育・研究の最前線を担っています。

村松・新通ステーション(農場)の沿革  ▲佐渡ステーションおよびスギ天然林の沿革

年 月

事 項

江戸年間

幕府直轄地として佐渡奉行管理下に置かれる▲

明治維新当時

旧幕府所有地は国有林となる▲

明治23年

佐渡鉱山の帝室財産化に伴い、島内の国有林6,846町歩が御料林となる▲

大正13年

御料林の内3,575町歩が新潟県の所有となる▲

昭和21年5月

新潟県中蒲原郡菅名村の旧兵舎跡に「新潟県立農林専門学校」が移転

昭和24年5月

昭和24年法律第150号国立学校設置法の公布により、「新潟県立農林専門学校」を母体として新潟大学農学部(農学科,林学科)発足

昭和26年4月

農学部附属農場設置(新潟県立農林専門学校が新潟大学に包括され、新潟市河渡の新校舎に移転のため、村松は附属農場として設置される。)●
農学部附属演習林を設置(中ノ沢演習林:東蒲原郡三川村、借地)▲

昭和29年4月

附属新潟農場を設置▲

昭和30年

新潟県議会において県有林無償譲渡の決議、佐渡演習林の発足▲

昭和33年

宿舎が新潟県より譲渡される(相川町大倉)▲

昭和35年

林地の譲渡手続きが完了▲

昭和47年11月

附属新通農場を設置●

平成4年

相川町大倉から相川町小田に事務所・宿舎を移転(H8完成)▲

平成13年

農学部附属農場および附属農場が統合・発展的改組を行い、農学部附属フィールド科学教育研究センターとなる。企画交流部(新設),耕地生産部(旧農場),森林生態部(旧演習林)の三部門体制となる。

平成31年(令和元年)

佐渡の森林生態部が佐渡自然共生科学センターへ統合されたことに伴い、当センターは企画交流部と耕地生産部(旧農場)の二部門体制となる。

令和3年4月    部の名称を担当に変更し、企画交流担当、耕地生産担当(旧農場)とし、新たにスタート

<FONT face="BIZ UDPゴシック"><B>新潟大学農学部附属 フィールド科学教育研究センター(FC)とは</B></FONT>