新潟大学|地域連携フードサイエンスセンター
組織概要 構成員 センターの活動 リンク ホーム
 

新潟大学地域連携フードサイエンス・センター
シリーズ講演会「食品のサイエンステクノロジー」
第19回(平成27年1月20日)
テーマ「唾液のはたらきとヘルスケア〜食品開発へのヒント〜」
講演 1) 「唾液中の成分とそれらのはたらき」
斎藤 英一 氏
(新潟工科大学工学部 教授)
2) 「オーラルヘルスと全身の健康」
加藤 哲男 氏 
(東京歯科大学化学研究室 教授)
 当センターでは、食品関連分野の基礎的な知識を深めていくために、各分野の専門家をお招きし、シリーズ講演会を開催しています。
第19回講演会では、唾液の成分とはたらきについて、またオーラルヘルスと全身の健康の関係について、新潟工科大学斎藤英一教授と東京歯科大学加藤哲男教授よりご講演頂きました。

【講演要旨】
1)

唾液中の成分とそれらのはたらき


斎藤 英一 氏 (新潟工科大学工学部 教授)

 口腔を介して取り込まれる食物ならびに外来物(外敵)は、まず唾液の洗礼を受ける。したがって、咀嚼や摂食に際して口腔内に分泌されてくる唾液にさまざまな働きが備わっていても不思議なことではない。唾液の化学組成をみると実に99.5%が水分である。唾液の水分は摂食、咀嚼、嚥下、口腔洗浄、発声、発音などの手助けをする。本講演では、残りの0.5%の固形成分(無機成分と有機成分)の緩衝能、デンプン消化、潤滑粘弾、再石灰化、歯石形成阻止、食物の有害成分(タンニン、プロテアーゼ)の解毒、生体防御、創傷治癒、味覚発現補助などの働きについても紹介したい。

2) オーラルヘルスと全身の健康

加藤 哲男 氏 (東京歯科大学化学研究室 教授)

 歯周病は、歯周病原細菌が引き起こす感染症である。これらの歯周病原細菌は、バイオフィルムという細菌集団を形成し、病原性を発揮する。近年、歯周病原細菌が心血管系の疾患など多くの全身疾患にも関連していることが示されてきている。そのため歯周病原細菌感染を防ぐことは、歯周病の予防のみならず全身の健康のためにも重要である。唾液中には、多くの抗菌性タンパク質が存在しており、口腔の健康維持に貢献している。本講演では、歯周病原細菌が全身におよぼす影響と、それに対する唾液タンパク質の防御効果に加え、天然抗菌物質のオーラルケアへの利用についても紹介したい。


関連項目
センターの活動へ