新潟大学農学部

研究トピックス

画像処理、センシング、ネットワーク技術を駆使した農業情報技術
新潟大学自然科学系(農業情報工学) 准教授 元永佳孝
自然を対象にした情報処理は、そのダイナミックな変化から様々な問題があります。また、農業分野への情報技術利用も実際の生産現場に対応させるには多くの問題を抱えています。ここでは、このような問題に取り組み、高品質で環境変動に左右されない品質管理と栽培管理の支援技術の研究を行っています。

1.果実カラーチャート
 果実はどのような色でどのような形をしているのか、追熟過程(熟していく過程)でどのように変化するのかが分かれば、追熟の管理や貯蔵管理、品質管理に応用できます。この果実カラーチャートは、果色と果形を独自の数理空間で精度よく表現することで実現しています。また、カラーチャートを開発する際には、カラーマッチング技術による色管理も行っています。これまで、ブドウ「安芸クイーン」、ブドウ「ロザリオ・ビアンコ」、セイヨウナシ「ル レクチエ」、ニホンナシ「朱鷺乙女」のカラーチャートを開発し、その一部は実用化され、生産現場で利用されています。

「ル レクチエ」果実カラーチャート(改良版がH19年度に実用化)
2.作物の生育環境モニタリング
 作物の生育環境である気象環境、土壌環境などの情報は栽培管理の上で、非常に重要なものです。この研究では、作物の生育環境に関わる情報と、生育期間を通した作物の連続的な画像を取得するシステムを、フィールドサーバを利用して構築しています。それらから得られる多くの情報から有用な知見を抽出し、栽培管理に応用しています。事例としては、水稲群落の葉色を画像解析により推定し、現在栄養診断に利用されているSPAD(葉緑素計)値との関係を示し、施肥管理への応用を試みています。 (フィールドサーバ: http://model.job.affrc.go.jp/FieldServer/default.htm
水田のモニタリング画像、右下にあるのがフィールドサーバ
生育期間中の水稲群落葉色とSPAD値との関係(クリックで拡大)
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