ケーシング工場見学について
伊藤 武史
7月9日に大阪にあるケーシングの工場に見学に行った。思ったよりも街中にあるその工場に辿り着いたとき、初めてケーシングのにおいというものを知った。嗅ぎ慣れないそのにおいは、どちらかというと魚介類の塩漬けのにおいに近かったと思われる。尹社長のお話によると、オーストラリアやニュージーランド・中国の現地で下処理されたケーシングが輸入され、さらに日本でいくつかの処理や仕分けなどが行われるとのことだった。仕分けられたケーシングのうち、破れていても1m以上あるものは南アメリカ等に再び輸出されると教えられたときは、そういう市場があることにも驚いたが、できるだけ無駄を出さないことは素晴らしい事だと思った。驚いたといえば、ケーシングをペプシンで軟化処理する際のペプシン濃度が、同じ会社でも工場によって指定が異なるということだった。工場には工場毎のこだわりでもあるのだろうか?
といったような様々な工程を経てソーセージやウインナーの一部として私達の食卓に登場するケーシング。これからは、中身の肉だけでなくケーシングにかかわった人たちのことにも思いを馳せつつ美味しくいただこうと思います。
最後に、お忙しい中、私達に工場の説明をしてくださった尹社長、大阪‐新潟間の車の運転をしてくださった西海先生と一関さん、ありがとうございました。