ケーシング工場見学の感想
荒川 美穂
7月25日、兵庫県にあるケーシング工場の見学に行きました。
普段何気なく食べているソーセージの皮が羊や豚の腸でできていることは講義で習いましたが、実際にその工場を見学するというのは畜産製造学研究室ならではの事だと思い期待していました。
すでに見学に行った先輩から、工場のにおいが強いという事は聞いていましたが、実際に中に入ってみると予想以上で、内心少し驚きました。それは、磯の香りに似たような匂いであるように感じました。
輸入したケーシングを貯蔵している部屋には、ニュージーランド産や中国産などと記した大きな樽がいくつも置いてあり、ユン社長が実際に樽を開けて中のケーシングを見せてくださいました。貯蔵室にたどり着くまでにも加工過程のケーシングが大量にあるのを見たので、工場なのだから当然かと思いつつもその量の多さに圧倒されました。
ケーシングを商品化するための一連の工程で、作業員の皆さんがケーシングを棒に巻きつける作業、内部についている脂肪をそぎ落とす作業、水を通す作業など、黙々とすばやく作業をしている姿に見入ってしまいました。また、ユン社長がケーシングに水を通したり裏返したりして表と裏の違いなども説明してくださいました。せっかくの機会なのだから、見るだけでなく積極的に触らせてもらえばよかったなと思います。
工場見学の後は昼食を頂きながら、輸入前に生きた羊からケーシングとなる腸が取り出されるまでの工程を撮影したビデオを観ました。少し衝撃の映像でしたが、ソーセージ作りの原点という意識で大変興味深く見せていただきました。
自分の研究テーマではなくとも、貴重なお話を聞く事ができ大変勉強になりました。
その他の日程の感想としては、見学前日に海遊館に行ったことと、大阪の街中を車で移動してとても苦労した事が印象に残っています。麻布大の皆さんとはこの旅行が初対面だったので、もっと色々とお話をしたかったのですが、一緒に歩く時間が少なかったので、あまり交流できなかったのが少し心残りです。
本場のたこ焼きも食べたかったのですが時間がなく、残念ながら食べられませんでした。不完全燃焼な気もしますが、みんなで一緒に道に迷った事によってお互いを気遣う心や全体の団結力が強くなったと思います。
最後に、ユン社長、西海先生、長旅の運転を頑張ってくれた高谷さん、桃崎さん、帰りにとてもパワフルな運転を見せてくれた竹津さん、一緒に旅を盛り上げてくれた皆さん、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。