ケーシング工場見学の感想
福原 佐知子
平成19年7月26日に私たちは新亜細亜貿易株式会社の川西工場へ見学に行ってきました。
その日は快晴で、梅雨明けした兵庫は新潟と違ってジメジメしていませんでした。それでも結構暑かったです。
工場ではまず涼しい応接室に通されお茶をいただきつつ、羊から小腸を取り出し、それがケーシングとなるまでの工程をビデオで見ました。ソーセージなどはその見た目からも、普段口にしていて元は生き物であったとういうことをつい忘れがちですが、ケーシングが作られていく工程で次々と屠殺されていく羊を見て、他の生き物の命をもらって自分が生きているということを改めた実感しました。
続いて白衣・帽子・長靴を履いて、よく手を洗い、工場内を尹社長が案内してくださいました。
最初に、工場に届いてタルに入ったままの状態のケーシングを見ました。ドラム缶のようなタルが何個も置いてあり、ケーシングが入ったタルは1つ300kgもあるそうです。
次に塩漬・もしくは塩水に浸った状態で届いたケーシングを水で洗う工程を見ました。ケーシングを洗っている方々の手や腕は塩だらけで、ケーシングを洗って出る塩は大きな山になっていました。
ケーシングの束をまっすぐに解き、中に水を通して穴があいてないかなどをチェックし、それぞれの大きさごとに棒に巻いていく作業では、とても沢山の水が使われており、作業をしている方々はびしょ濡れになりながらとても素早い動きで作業をこなしていました。
最終チェックの段階では、棒に巻かれたケーシングの入り口に指を入れてケーシングのサイズを確認していました。
全ての工程で、工場の方々の動きが速くて感心するばかりでした。特に最終チェックでは、ほんの一瞬指を入れるだけでサイズが分かるのがすごいと思いました。
兵庫のケーシング工場へうかがう前に、京都の平等院を観光して来ました。工事中で中には入れませんでしたが、平等院は周囲の風景も含めとても美しかったです。ヘビが出てちょっとびっくりしました。
工場見学の後はまた京都に戻って宿泊しました。生麩や抹茶アイスが美味しかったです。
最後になりますが、今回工場見学をさせてくださった尹社長、川西工場の皆さん、貴重なお話を聞かせてくださった坂田先生、最初から最後まで運転してくださった西海先生、引率してくださった高谷さん、どうもありがとうございました。
