1.  > 
  2.  > 

教員紹介

  • 流域環境学プログラム
  • フィールド科学人材育成プログラム
  • 顔写真:崎尾 均
  • 崎尾 均

    教授

    担当講義:
    樹木学、森林再生学、基礎農林学実習

  • グリーティング
  • 研究分野・テーマ
  • 研究業績・略歴
  • アルバム
  • リンク
グリーティング

日本海に浮かぶ佐渡島の森林は過去から様々な形で人々に利用されてきました。薪炭林としてだけでなく江戸時代には金銀山のために、また和牛の林間放牧地としての利用もあります。しかしながら、新潟大学の演習林を中心とする大佐渡山地にはスギやヒノキアスナロの天然林が残されています。特に数百年の樹齢をほこるスギ天然林は、深い積雪の影響でスギとは思えないほどの形をしており、最近注目を集めています。また、佐渡島は春植物の豊富なことでも知られ、林床にはフクジュソウ、カタクリ、キクザキイチゲ、オオミスミソウやシラネアオイが咲き乱れます。これらの森林ではまだまだ私たちの知らないドラマが上演されており、これらの森林の中に入りじっくり観察することで生物の営みを垣間見ることができます。このすばらしいフィールドで自然の謎解きに挑戦してみませんか。佐渡をはじめとして、全国各地や海外の森林でフィールド科学の醍醐味を味わってもらいたいと思います。

研究分野・テーマ
森林生態学・樹木学
森林の動態やそこに分布する樹木の生活史がテーマです。特に、水辺林の生態や再生・復元について研究を行っています。

1.水辺林の生態 
水辺林が河川の動態とどのように関係して更新・維持されているかを明らかにします。水辺には多くの樹木が共存していますが、この共存機構を河川の撹乱、樹木の生活史特性、樹木の環境への反応の視点から明らかにしていきます。佐渡島で生じた土石流跡地の渓流でどのように樹木が更新するか、また福島県只見町で2011年の夏に生じた新潟・福島豪雨の洪水の後の水辺林の更新などを調べています。ミシシッピ川河口のニューオーリンズでヌマスギの更新についても調査を行っています。

  • ツキノワグマやイワナの生息する奥秩父の天然渓畔林
    ツキノワグマやイワナの生息する奥秩父の天然渓畔林
  • 洪水の撹乱を受けた只見町伊南川のヤナギ林
    洪水の撹乱を受けた只見町伊南川のヤナギ林
  • ミシシッピ川河口の湿地林
    ミシシッピ川河口の湿地林

2.水辺林の再生・修復
機能が低下したり失われた水辺林の再生・修復方法を検討します。特に、スギ人工林において水辺林を再生する研究を行っています。強度の間伐によって本来の水辺植生がどのように復元できるかを検討しています。

  • スギ人工林の強度間伐
    スギ人工林の強度間伐
  • スギ人工林の間伐によって形成された林冠のギャップ
    スギ人工林の間伐によって形成された林冠のギャップ
  • スギ人工林の間伐によって侵入してきた広葉樹
    スギ人工林の間伐によって侵入してきた広葉樹

3.樹木の生活史
開花・結実・発芽・定着など様々な樹木の生活に関わる現象を明らかにします。開花から結実に至る繁殖特性は多くの樹木で明らかにされておらずホットな話題です。開花結実周期のメカニズムや雌雄異株への進化など興味ある話題に満ちています。これまでにシオジ・サワグルミ・カツラ・マタタビ・スギ・ハナイカダ・ヤナギ類を扱っています。

  • 雌雄異株樹木のマタタビの受粉試験
    雌雄異株樹木のマタタビの受粉試験
  • 葉の上に花を咲かせ実がなるハナイカダ
    葉の上に花を咲かせ実がなるハナイカダ
  • 砂礫地に一斉に発芽したヤナギの実生
    砂礫地に一斉に発芽したヤナギの実生

4.スギ天然林の生態
佐渡の天然スギ林の更新メカニズムや気象がスギに及ぼす影響を明らかにします。多雪地帯のスギは伏状更新を行なうとされてきました。一方、太平洋側では種子による実生更新が中心です。多雪地帯ではどのような時に実生更新を行なうのか、様々な林分を比較して更新メカニズムを明らかにしていきます。

  • 雪の重さで枝が垂れ下がった佐渡のスギ天然林
    雪の重さで枝が垂れ下がった佐渡のスギ天然林
  • 倒木の上に芽生えたスギの実生
    倒木の上に芽生えたスギの実生
  • 天然スギ林の湿地にはカエルやサンショウウオが生息
    天然スギ林の湿地にはカエルやサンショウウオが生息

5.外来種の管理
外来樹種であるニセアカシアは、生活史の様々な段階で独特の特徴を持っており、高い分布拡大能力を持っています。特に、河川による種子散布や根萌芽によって急速に分布を拡大しています。そのため、河川管理や生物多様性に大きな問題となっています。この樹種の拡大メカニズムや管理方法を検討しています

  • 外来樹種ニセアカシアの花、養蜂の蜜源として重要
    外来樹種ニセアカシアの花、養蜂の蜜源として重要
  • 水平根でつながるニセアカシアの根系
    水平根でつながるニセアカシアの根系
  • 巻き枯らし試験
    巻き枯らし試験

6.高山帯の森林
富士山の森林限界で長期間の森林動態を明らかにします。1978年に設定された長期観測プロットにおいて植生の変化を追跡し、気候変動との関係を明らかにしていきます。

  • 富士山森林限界上部の植生
    富士山森林限界上部の植生
  • 強風の影響で低木化したカラマツ
    強風の影響で低木化したカラマツ
  • 冬の季節風のために枝が旗状になったカラマツ
    冬の季節風のために枝が旗状になったカラマツ
研究業績・略歴

著書
「ニセアカシアの生態学」 崎尾均編著 文一総合出版 (2009)
「Ecology of riparian forests in Japan: Disturbance, life history and regeneration」 H Sakio&T Tamura (eds) Springer (2008)
「水辺林の生態学」 崎尾均・山本福壽編著 東京大学出版会 (2002)
「樹に咲く花 -離弁花1, 離弁花2, 合弁花」 崎尾均ほか 山と渓谷社 (2000, 2001)

略歴
静岡大学理学部卒業
博士(理学)・東京都立大学

受賞
植生学会賞 2015年
Journal of Plant Research (JPR) Best Paper Award 2013年
第16回尾瀬賞 2013年
第8回環境水俣賞 2004年
第45回林業技術賞 1995年

> 研究者総覧:崎尾 均
アルバム
  • 海のすぐそばにある佐渡ステーションの建物
    海のすぐそばにある佐渡ステーションの建物
  • 佐渡には早春に可憐な花が咲き誇ります
    佐渡には早春に可憐な花が咲き誇ります
  • 荒川のニセアカシア林の樹高や直径を調査しています
    荒川のニセアカシア林の樹高や直径を調査しています
  • 秩父の調査中にはカモシカに出会うこともあります
    秩父の調査中にはカモシカに出会うこともあります
  • 森と川と海の関係を探る他大学の実習
    森と川と海の関係を探る他大学の実習
  • ミシシッピの湿地林で調査
    ミシシッピの湿地林で調査
  • 海外の学会で発表する大学院生
    海外の学会で発表する大学院生
  • 春は山の山菜で山開き、夏は海の幸でBBQ
    春は山の山菜で山開き、夏は海の幸でBBQ
リンク

もっと新潟大学農学部を知りたい方へ

  • 入試資料の請求はこちらから

Copyright (C) 2016 Faculty of Agriculture Niigata University, All Rights Reserved.

Page Top