近年,地球温暖化の進行に伴い異常気象が激甚化・頻発化している.特に干ばつや豪雨といった極端な気象現象は農業用水の安定的な確保を困難にしている. このような状況では限られた水資源を効率的に配分するため,需要に応じた用水管理が必要である.そこで本研究は気象データを活用した用水需要予測モデルの開発を目的とする. このモデルの予測結果を基に,需要変動に応じて用水路への流入量を調整することで無効放流量の削減を目指す.