水上版ドローンにおける超音波装置を用いた観測手法の確立

 農業用水路等の生物調査は,主に投網や電気ショッカーなどが利用されるため,多大な労力を要する上,環境攪乱が大きい.これら従来の手法に対し,超音波診断装置を備えた水上版ドローンは非破壊的で網羅的な調査ができるため,有効であることが先行研究によって示されている.本装置による水路縦断的な適用において,観測点ごとにドローンを停止し,定点的に観測する手法が提案されているが,観測点で停止する時間や観測点間までの距離などの条件は明らかでない.本研究では水路横断観測にドローンを利用する場合の各地点における観測時間や観測地点間の距離等の最適条件を現地実験によって明らかにし,効果的な観測が行える手法を確立する.