統合水管理プラットフォームの開発に向けた基礎的研究

 今日、世界人口は増加し続け、近い将来、食糧需給が逼迫することが予想されています。一方で、地球規模の環境変動によって気象災害の激甚化や海面上昇が引き起こされ、アジア地域で広く栽培される水稲の生育に多大な影響を及ぼすことが懸念されています。特に低平地においては浸水被害や塩水遡上の被害に直面しています。そのため河川水位や流量の観測に基づく順応的な水利施設の操作による水管理が求められています。
 そこで、神戸大学、近畿大学、インドネシア、ベトナムと協力し、河川や農地の状況を
準リアルタイムで監視する「統合水管理プラットフォーム」の開発を目的とします。当研究室では、氾濫解析・塩水遡上を対象とした数値解析モデルの開発をメインに行なっていきます。