森林遺伝育種学研究室は、森林遺伝学および林木育種学が専門です。
林木育種学は樹木の品種改良や種苗生産などに関わる学問分野、森林遺伝学は森林を構成する植物の遺伝的な特徴(遺伝的多様性や花粉の動きなど)をDNA解析で明らかにする学問分野です。
当研究室の研究に興味がある学生のみなさんの訪問、見学を歓迎します。
一度、メール(chi.mori.g(at)gmail.com)にてご連絡ください。
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活動報告
【お知らせ】
森林遺伝育種学研究室のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今後は、活動報告をInstagramに切り替えることになりました。
よろしくお願いします。
Instagramのアカウント名:Ni.FgTb
リンク:https://www.instagram.com/ni.fgtb?igsh=dGZ4aWlmMWkxNnY
24/04/19 アブラチャンの調査
24/04/11 論文掲載号の表紙
24/04/10 Abeさんが第71回日本生態学会でポスター賞最優秀賞を受賞
Abeさんが3月に開催された第71回日本生態学会で研究発表を行い、ポスター賞最優秀賞を受賞しました。 おめでとう!!
研究発表タイトル:海浜植物シロヨモギの地理的遺伝構造と過去の分布変遷
大学のHPでも紹介されています。
https://www.agr.niigata-u.ac.jp/archives/3376
24/04/10 アブラチャンの調査
2024/04/09 2月のスギ雄花調査
24/03/18 Watanabeさんが新潟大学学生優秀論文賞を受賞
Watanabeさんが2022年度にTree Genetics & Genomes誌に受理された下記の論文が令和5年度の新潟大学学生優秀論文賞を受賞しました。
おめでとう!!
<論文名>
Efficient low-cost marker-assisted selection of trees with MALE STERILITY
1 (MS1) in Japanese cedar (Cryptomeria japonica D. Don) using bulk DNA
samples
<著者>
Watanabe et al. 2022
<雑誌>
Tree Genetics & Genomes (https://doi.org/10.1007/s11295-022-01561-y)
24/03/16 スギ雄性不稔遺伝子MS4についてのマーカー利用選抜のためのKASPマーカーの開発と適用
新しい論文が公表されました!
第一著者のWatanabeさん、お疲れさまでした。
<論文名>
Development and application of a KASP marker for marker-assisted selection
against the male-sterile gene MALE STERILITY 4 (MS4) in Japanese cedar
(Cryptomeria japonica D. Don)
<著者>
Watanabe et al.
<雑誌>
New Forests
<概要>
本研究では、まず、スギ雄性不稔遺伝子MS4についてのマーカー利用選抜のためのKASPマーカーを開発しました。次に、このKASPマーカーを用い、日本各地の育種素材1500個体を対象とし、変異型対立遺伝子ms4を持つ個体を探索しました。残念ながら、新たな変異型対立遺伝子ms4を持つ個体は見つかりませんでしたが、本研究の結果からms4を持つ個体の分布は先行研究で発見された新潟県付近に限定されており、非常に低い頻度で存在することが分かりました。さらに、開発したKASPマーカーを用いて、スギ雄性不稔遺伝子MS1
(識別マーカーは先行研究で報告されている)および MS4 のダブルヘテロ接合体 (Ms1/ms1、MS4/ms4) の作出にも挑戦しました。本研究の成果は、MS4
を有する無花粉スギの育種および種子生産の効率化に貢献すると期待されます。(https://link.springer.com/article/10.1007/s11056-024-10036-y)
24/03/01 新たな無花粉スギの花粉崩壊過程を解明した論文
第一著者のTsurisakiさん、お疲れさまでした。
<論文名>
Cytological Analysis of Male-Sterile MS5 Japanese Cedar (Cryptomeria japonica D. Don) and Comparison with Other Male-Sterile Mutants
<著者>
Tsurisaki et al.
<雑誌>
Journal of Plant Biology
<概要>
新たなスギ雄性不稔遺伝子MS5に起因する雄性不稔スギ(無花粉スギ)について、花粉形成に異常が生じる過程(花粉崩壊過程)の顕微鏡観察を行いました。研究の結果、MS5に起因する無花粉スギの花粉崩壊過程は、これまでに報告されていたスギ雄性不稔遺伝子MS1~MS4に起因する無花粉スギとは明確に異なることが明らかになりました。本研究で得られた知見は、今後のスギ雄性不稔遺伝子の特定や無花粉スギの効率的な品種改良に貢献することが期待されます。(https://doi.org/10.1007/s12374-023-09415-3)
この内容はプレスリリースされました
2024/03/01 ヒノキ科3種の連鎖地図の比較論文
第一著者のDoganさん、お疲れさまでした。
<演題>
New linkage maps for the Cupressaceae species Chamaecyparis obtusa and Thujopsis dolabrata var. hondae and comparison with the linkage map of Cryptomeria japonica
(ヒノキ科のヒノキとヒバの新規の連鎖地図とスギ連鎖地図との比較)
<著者>
Dogan et al.
<雑誌>
Journal of Forest Research
<概要>
比較マッピングは、進化的に保存された染色体領域、すなわち保存されたシンテニーの同定を容易にし、ゲノムの構成、再配置、重複を明らかにします。ヒノキ科ではこれまでほとんどの種で連鎖地図が作られておらず、比較マッピング研究は行われていませんでした。今回の研究では、ヒノキとヒバで初めてとなる連鎖地図を作成し、スギで報告されている連鎖地図と比較することで、Taxodioideae(スギ亜科)とCupressoideae(ヒノキ亜科)の間に3つの染色体間再配列(inter-chromosomal rearrangement)領域を検出しました。(https://doi.org/10.1080/13416979.2024.2314829)
2023/05/24 精油の抽出作業
2022/12/01 スギ検定林での調査
2022/05/09 今年度初のクロモジ調査
2022/03/19 YouTube
新潟大学や森林総合研究所などの研究チームが実施した無花粉スギに関する研究の成果が、森林総合研究所のYouTubeチャンネルにて紹介されました。
専門的な用語をなるべく使わず、イラスト付きで簡単に説明していますので、是非ご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=eY8sdavDbkg

2021/11/07 夢ナビ
高校生向けの学問発見サイト「夢ナビ」に研究が紹介されました。 https://yumenavi.info/lecture.aspx?GNKCD=g011081
スタッフの人が機材を持ってこられて、授業動画も撮影しました。
興味のある方は下記の講義動画もご覧ください。
https://douga.yumenavi.info/Lecture/PublishDetail/2021000515?back=
ちなみに、私は主担当はフィールド科学人材育成プログラムで、副担当が流域環境学プログラムです。
夢ナビに紹介された無花粉スギの研究は、流域環境学プログラムの内容となります。
2021/06/30 クロモジ茶
2020/08/13 花粉の顕微鏡観察
2020/03/27 卒業プレゼント贈呈と振り返り
2020/02/03 4年生卒業研究終了!
2019/11/12 研究に使用するスギの植栽
これまで、人工交配、種子採取、播種、育苗をへて、研究室のメンバーで大切に育ててきた重要な研究材料です。
今日の作業は研究室のメンバーだけでなく、他の研究室からも手伝いに来てもらいました。
多くの人からの助けもあり、何とか1日で作業を終えることができました。
植えたスギが雪などで枯死することなく、無事定着することを祈ります。