第3回新潟大学・刈羽村先端農業バイオ研究センターフォーラムの概要

 2012年11月3日(土)に,第3回新潟大学・刈羽村先端農業バイオ研究センターフォーラム(新潟大学農学部附属フィールド科学教育研究センター,新潟大学自然科学系附置植物・微生物科学研究センター共催)を開催しました.今回は,研究施設の開所記念として施設見学会もあわせて実施しました.バイオ研究センターフォーラム講演会では,「地域活性化における農産物マーケティングの課題」と題して,本分野において第一線で活躍されている岩手大学農学部の佐藤和憲先生および我が農学部の清野誠喜先生からご講演をいただきました.佐藤先生は,生鮮食品の消費・流通における近年の変化とこれに対応した産地マーケティングの課題を指摘されたあと,主体的な産地マーケティングの具体的な展開方向について解説されました.米国における有機栽培物の販売は堅調であるが,我が国ではその販売が伸び悩んでいるという興味深い指摘をされました.清野先生は,農産物や食品の購入においては,“非計画購買” の比率が高いことから,産地や食品企業においては小売店頭における消費者の購買行動を理解しその対応を図ることが重要となると述べられたあと,小売店頭における消費者の農産物購入の実態などを紹介しつつ,店頭マーケティングにおいて求められる方策などについてお話されました.産地・企業などとの共同研究が求められる重要な分野であることを改めて認識させられました.講演会はなごやかな雰囲気で進められ,参加者からも生鮮食品の店頭での並べ方についての消費者意識についての質問があり,大変有意義な講演会となりました。
 本フォーラムには,約50名の参加者があり,盛会のうちに終えることができました.ご協力,ご参加くださった皆様に心から感謝申し上げます.
 当日のフォーラムの様子を以下にまとめましたので,ご覧ください.

2012年11月12日
新潟大学・刈羽村先端農業バイオ研究センター長
三ツ井 敏明

地域活性化における農産物マーケティングの課題

第3回 新潟大学・刈羽村先端農業バイオ研究センターフォーラム
地域活性化における農産物マーケティングの課題
主催:新潟大学・刈羽村先端農業バイオ研究センター
共催:新潟大学農学部附属フィールド科学教育研究センター,新潟大学自然科学系附置植物・微生物科学研究センター
後援:刈羽村
日時:2012年11月3日(土)
会場:刈羽村老人福祉センター

新潟大学農学部長挨拶

13:35 - 13:40

  • 新村 末雄 新潟大学 農学部 教授
    新村 末雄
    新潟大学 農学部 教授

講演

  • 総合司会・座長 : 狩野 直樹 准教授 新潟大学 工学部
    総合司会・座長 : 狩野 直樹 准教授
    新潟大学 工学部

13:35 - 14:04
産地によるマーケティングについて

  • 佐藤 和憲 教授 岩手大学 農学部
    佐藤 和憲 教授
    岩手大学 農学部

14:05 - 14:30
消費者からみた農産物購入について

  • 清野 誠喜 准教授 新潟大学 農学部
    清野 誠喜 准教授
    新潟大学 農学部

約50名が参加し,活発な質問もあり,盛会に終えることができました.

閉会挨拶

14:45 - 14:50

  • 福山 利範 名誉教授 新潟大学 農学部
    福山 利範 名誉教授
    新潟大学 農学部

研究施設の説明

14:50 - 14:55

  • 三ツ井 敏明 教授 新潟大学 農学部
    三ツ井 敏明 教授
    新潟大学 農学部

研究施設の見学会

15:00 - 16:00