新潟大学・刈羽村先端農業バイオ研究センター（KAAB）国際シンポジウム 2021 を令和 3 年1月 27-28 日に“Biostimulants: Defending the Future of Crops in Harmony with Nature”（生物刺激 剤：自然との調和における作物の未来を守る）と題してオンライン形式で開催しました。本シンポジウムには、海外からの 68 名を含め 159 名の参加があり、盛会となりました。シンポジウムの開催に際し、中田誠 新潟大学農学部長および 品田宏夫 刈羽村村長からご挨拶とウェルカムスピーチが行われました。KAAB 国際シンポジウムでは、世界各国（スペイン、スウェーデン、ドイ ツ、フランス、イタリア、チェコ、モロッコ、マレーシア、タイ、ブラジル、カナダ、アメリカ 合衆国等、12 カ国以上）から植物科学・バイオテクノロジーに関する様々な分野のフロントランナーを招聘しています。今回で 7 回目の開催となりますが、本年度においては、7 名のバイオス ティミュラントのエキスパートをお招きしました。KAAB が進めている国際共同研究 EIG CONCERT-Japan プロジェクトのメンバーであるドイツライプニッツ植物遺伝学作物研究所 Mohammad-Reza HAJIREZAEI 教授、東京農業大学の大山卓爾教授、モロッコモハメド 6 世大学 Martin JEMO 教授、カナダモントリオール大学 Mohamed HIJRI 教授、スペインナバラ大学 Jose Maria GARCIA-MINA 教授、フランス Algaia 社の Franck HENNEQUART 博士およびスペイン MycoInTech 社の Iñaki AZCONA 博士から講演をいただきました。シンポジストの講演でバイオス ティミュラントに関する学術研究、研究開発、そしてその市場が猛烈な勢いで発展・拡大していることをひしひしと感じました。講演会では、大変活発な質疑応答が行われ、予定していた開催時間を大幅に超過することになりました。このシンポジウムを通じて新たな国際共同研究が生み 出されるものと大いに期待しています。ポスターセッションには学内外から 67 件（海外 20 件） の発表がありました。ポスターセッションのショートトークもレベルの高い発表が数多く見られ、大変盛り上がりました。ポスター賞を受賞された 10 名の皆さんには心からお祝い申し上げます。ますますの研究の発展に期待をしております。
夜遅くまで、ご協力、ご参加くださった皆様に厚く御礼申し上げます。今後も皆様からのご支援・ご助言賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

令和3年1月29日
センター長　三ツ井敏明