RESEARCH研究内容

マメ科植物の窒素の獲得と貯蔵に関する研究

ダイズは種子中に約34%と高濃度のタンパク質を含むため、食品としての高い価値が注目される他、近年では経口ワクチン製造への応用可能性などが期待されている。ダイズを含むマメ科植物は土壌中の微生物である根粒菌との共生関係を築いており、そのような植物−微生物複合系を活用した肥培管理方法が求められる。本研究では、根粒菌との共生関係を介したダイズの窒素獲得機構と種子貯蔵タンパク質の集積調節機構を解明し、持続的な作物の生産と利用に貢献することを目指す。

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果実の品種特性と成熟過程に関する研究

果実の官能評価は、味、香り、食感など、さまざまな要因による影響を受ける。本研究では、新潟県固有品種を含むイチゴ、洋ナシ、モモ、シャインマスカットなどの果実を対象として、成熟に伴う呈味・香気成分の変化、食感を作り出すメカニズム、植物体の栄養生理との関連などを明らかにし、果実の品質管理や収穫適期の判断、品種育成、肥培管理などへの応用を目指す。

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イネ科植物の代謝、環境応答、利用特性に関する研究

イネ科植物は、その榖実が食料や酒類の原料となるだけでなく、茎葉部由来の飼料や材料、エネルギーの生産など、さまざまな目的で利用されている。本研究では、窒素・糖代謝産物や細胞壁成分などに着目し、それらの生合成と環境応答のメカニズムの解明を通じてイネ科植物の利用促進に貢献することを目指す。

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