グリーティング
「山に登ってみませんか?」山岳環境研究室(山研)では、日本・アジア山岳地域である天山山脈、ヒマラヤ、日本アルプス、新潟の山地・丘陵を対象に、フィールドワーク(現地調査・観測)、GIS(地理情報システム)、リモートセンシング(衛星画像解析)の手法を用いて、山岳氷河の変動、山岳永久凍土の空間分布と存在環境、氷河湖決壊洪水、落石・崩落、地すべりなどの地形災害など「現在山岳地域でおきている事象」をテーマに、山岳環境変動の実態解明をめざして活動しています。また、調査結果を地域住民に還元するアウトリーチ活動にも積極的に取り組んでいます。
研究分野・テーマ
山研では、日本・アジア山岳地域を対象に以下のテーマで現地の政府機関や研究機関と研究を進めています。フィールド(現地調査・観測)+画像解析(衛星画像(可視画像、マイクロ波画像)、UAV(ドローン)空撮画像、空中写真)の二つの手法をリンクさせたアプローチで研究をおこないます。
1,中央アジアやヒマラヤにおける氷河・山岳永久凍土の研究
2,中央アジアやヒマラヤにおける氷河災害・地形災害の研究
3,日本アルプス・山地・丘陵における氷河・雪渓、地形災害の研究
ソフト防災から「社会の防災力」を向上させるため、研究成果を地域住民に伝える氷河湖ワークショップを開催しています。2012年5月にインド北西部のラダーク山脈のドムカル村で120人、2014年9月にラダーク山脈のストック村で20人、2015年7月にラダーク山脈のギャ村で140人、2015年8月にキルギスタンのジェル・ウイ村で80人の村人や政府関係者の参加者とともに現状の問題点について話し合いました(アルバムに画像掲載)。同時に現地語(ラダーク語とキルギス語)の冊子を村人に配布して共通理解に努めています。日本アルプスにおいても、地形災害軽減に向けた活動を現地関係者とともに進めています。
研究業績・略歴
アルバム
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1, インド北西部、ラダーク山脈のドムカル村での氷河湖ワークショップの様子(2012年5月撮影)。
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2,氷河湖ワークショップで熱心に説明に聞き入るドムカル村の村人たち(2012年5月撮影)。
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3,キルギスタンのジェル・ウイ村での氷河湖ワークショップの様子(2015年8月撮影)。
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4,ジェル・ウイ村でのグループディスカッションでの発表の様子(2015年8月撮影)。
リンク