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教員紹介

  • フィールド科学人材育成プログラム
  • 顔写真:新田 将之
  • 新田 将之

    准教授

    担当講義:
    里地里山再生学
    自然再生学実習
    朱鷺・自然再生フィールドワーク

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グリーティング

近年、里地里山に代表される農村地域は、持続可能性の危機にさらされています。過疎・高齢化や食料問題、コミュニティの崩壊、産業衰退、災害の激甚化、生物多様性の喪失・・・挙げれば多くの困難があることに気づくでしょう。しかし、一方で農村は多様な地域資源(水辺や緑地、祭事など)を有し、これらの資源は、多面的機能や生態系サービスといった形で私たちの暮らし・社会を力強く支え潤しています。私は、こうした地域資源を持続的に利用管理するためのシステムデザインに関心があります。特に、「計画」という観点から、人の行動や意識を対象としたアプローチに興味があります。

研究分野・テーマ
現在の研究テーマは主に以下の4つです。

1.水辺環境の利用に関する研究
農村地域では、河川や水路、水田、ため池など、さまざまな水辺空間を見ることができます。これらの水辺はそれぞれが連結し、水域ネットワークを形成することで、多面的な機能(環境保全や景観形成、親水など)を発揮します。こうした機能群がうまく働くには、環境行動科学的アプローチや環境心理学的アプローチなどによって、「環境-人間」間の関係性を明らかにしなくてはいけません。私は、水辺利用の現地調査から、人々の親水利用を支える水辺環境に関する研究を行っています。

2.水辺環境のマネジメント
豊かな水辺環境を維持していくには、日々の維持管理が欠かせません。日々の維持管理は、地域住民やボランティアの方々に担われていることが多い一方で、昨今の過疎・高齢化等の社会状況の変化によって、こうした取組を継続していくことが各地で困難になっています。このような状況を打開するには、新たな管理体制の再編を見据えた調査・分析が不可欠です。私は、「活用」「協働」「組織」「負担」といった観点から、水辺環境のマネジメント研究を行っています。

3.環境評価
魅力あふれる地域の存続には、「人々や生き物にとってどこがどのように魅力的なのか」という、環境を評価することが重要です。私は、水辺の生き物や人々の利用という観点から水辺や交流の場の評価・分析を行っています。具体的には、非専門家(住民など)でも利用可能な魚類の生息環境評価手法の検討や、親水性の評価、さらには人々が多様な社会的交流を行う「場」の評価などを、既存手法と実態分析とを組み合わせて行っています。

4.コミュニティ計画
住民が自ら地域資源をマネジメントし、地域課題の解決を図っていくには、「計画」という視点が不可欠です。現在、集落や小学校区といった小地域単位で、こうした地域づくりに係る取組が行われています。私は、このような取組を維持・活性化させていくための計画論の構築を目指し、集落計画の策定プロセスや計画内容の変遷、計画づくりに関する諸制度などを分析し、持続的な地域づくりに資する計画づくりのあり方について研究しています。
研究業績・略歴
アルバム
  • ドイツフライジング市の水と緑の散歩道)
    ドイツフライジング市の水と緑の散歩道
  • 多自然川づくりが実施された都市河川における春の行事風景
    多自然川づくりが実施された都市河川における春の行事風景
  • 水文化の発達した地域における子どもの川遊び風景
    水文化の発達した地域における子どもの川遊び風景
  • 1990年に景観整備が実施された農業水路
    1990年に景観整備が実施された農業水路
  • 台湾桃園市のため池を活用した都市公園
    台湾桃園市のため池を活用した都市公園
  • ため池の活用方針の意思決定支援の現場
    ため池の活用方針の意思決定支援の現場
  • 住民が作成した地域計画書
    住民が作成した地域計画書
リンク

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