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教員紹介

  • 流域環境学プログラム
  • 夏川 遼生

    助教

    担当講義:

  • グリーティング
  • 研究分野・テーマ
  • 研究業績・略歴
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グリーティング

人口が集中する都市から深山幽谷の山地までの様々な環境において、複数の猛禽類(ワシタカ類、ハヤブサ類、フクロウ類)を対象に研究を展開しています。頂点捕食者である猛禽類は生態系の均衡を維持する役割を果たしていますが、残念ながら、彼らの多くが絶滅の危機に瀕しています。この主要因として、土地開発や気候変動に代表される、人為的攪乱があげられます。当研究室では、人為的攪乱が猛禽類に与える影響とそのメカニズムを詳細に解明し、具体的な保全策を提言することを目標に掲げています。生態学を基盤としつつも、それに限定されない多角的な手法を用いて、猛禽類の研究に取り組んでいます。

研究分野・テーマ
1. 「生物多様性指標としての猛禽類の有効性を検証し、その応用価値を評価する」
生物多様性を保全するには多様性の高い地域を特定する必要がありますが、広域的な生物相調査は予算や労力の制約により不可能な場合が多いです。したがって生物多様性指標を使用した調査の効率化が必要となります。猛禽類は多くの地域で継続的なモニタリングの対象となっており、既に膨大な分布情報が蓄積されています。したがって、もし猛禽類が優れた生物多様性指標であるならば、こうした既存情報を活用することで生物多様性の高い地域を効率的に特定できるでしょう。当研究室では、実地調査と関連研究の文献調査を組み合わせることで、猛禽類が優れた生物多様性指標であることを実証することに成功し、現在はその応用価値に関する研究に取り組んでいます。

2. 「猛禽類の生息に適する環境を特定する」
生物の生息地を特定することは、いかなる種の保全を考える上でも、最も重要な前提条件となります。しかし、ある生物が暮らしている場所を発見するのみで、その地が本当にその種にとって適しているといえるでしょうか?もしかすると、生息地Aに分布する個体よりも生息地Bに分布する個体の方が長生きし、より多くの子孫を残すことができるかもしれません。猛禽類のように強固ななわばりを形成する種の場合、個体間で生息環境が大きく異なるため、彼らの保全策を検討する際は、生息地の差異が個体の生存や繁殖に与える影響を考慮する必要があります。当研究室では、この影響を念頭に置き、猛禽類の長期的存続に必要となる環境の特徴を描き出すべく研究に取り組んでいます。
研究業績・略歴
アルバム
リンク

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