食品には、私たちのお腹を満たすだけではなく、代謝を調節したり、病気の前段階から健康な状態へ戻したりする働きもあります。私は、この働きに興味があり、食品やその成分による糖質・脂質代謝異常に対する効果を、マウスなどの実験動物やヒトの培養細胞を用いて研究しています。最近では、病気ではないが健康でもないという、「未病」の段階に対する食品の機能性に着目し、その評価を行うための未病モデルマウスを作ろうとしています。実験動物は、特別な理由がない限りは雄を用いることが多いため、雌で作れたらいいなと考えています。これらの研究に取り組むことで、老若男女の健康の維持・増進に役立てることを目指しています。