グリーティング
私たちが何の気なしに踏みしめている土壌には、地球上で最も膨大な数と種類の微生物たちがひしめき合っています。目に見えないちっぽけな存在ですが、地球規模で自然生態系と人間社会を足元から支えている、力強く頼もしい存在でもあります。ところが、その大部分はいまだ謎に包まれ、私たちはほんの一部を垣間見ているに過ぎません。そんな最も身近でありながら最も謎めく土壌微生物の生態を解明し、なぜ土壌が肥えるのか、なぜ動物や植物が育つのかなどといった、陸域生態系が備える生命の営みや物質循環の本質を追求します。そして、常識を覆す学術知から、社会課題の解決に挑む技術を創出することも、大切な使命に位置づけます。
まだ誰も知らない微生物とその生き様を、一緒に探究してくれる仲間をお待ちしています。
研究分野・テーマ
■たくさんいるのによくわからない微生物の開拓
土壌には地球上で最も膨大な数と種類の微生物たちが生息しています。しかし、その主役とも言える最優占微生物群の多くは、いまだ培養が難しく、どのような性質を持ち、何をしているのかさえ分かっていません。つまり、土壌では最も大量に存在する微生物群こそが未解明なのです。私たちのラボでは、これまでにない視点やアイデアに基づく培養技術とゲノム・メタゲノム解析を融合させて、こうした土壌の“見えない主役”たちの生き様を解き明かします。これにより、土壌の生態機能を裏打ちする微生物基盤の理解深化も狙います。
■土壌と生物のつながりの解明
陸域生態系は微生物のみならず、植物や動物、さらには土壌の化学環境が複雑に関わり合うことで成り立っています。私たちのラボでは、土壌の肥沃性や動植物の生態に着目し、土壌微生物や共生微生物を介して織りなされる物質循環や生物間相互作用の仕組みを解き明かします。そして、土壌を起点に広がる生命ネットワークの実像に迫ることで、有用微生物の活性化や作物生産性の向上、さらには害虫制御技術の創出につながる新たな知見の獲得を目指します。
具体的な研究成果の例
土壌が害虫発生に関わる仕組みを解明
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2026/pr20260507/pr20260507.html
研究業績・略歴
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